使用者が多く人気のクレイモアマイナー(Claymore’s Miner)を使ったマイニング方法を解説しているサイトは多いですが、ethminerの解説の最新版がなかったので、nVidea GeForce GTX1080Ti で実際に私がプールマイニングを行った設定をご紹介します。
※なぜプールマイニングか、という基本的な事はこちらの記事で。
Ethereum(イーサリアム)マイニングの事前準備
■用意するもの
1. メモリ4G以上のGPUを積んだWidnows7以降の64bitOSのPC
2. ETHのWallet(Walletアドレス)
3. マイニングツール
4. マイニングプール(の選定)
少なくともWindows 7以降の64bit版を利用していることが最低条件になります。
マイニングに必要なもの
OS | Windows 7, 8, 10 64bit版 |
GPU | GeForce(NVIDIA), Radeon(AMD) |
掘削機(ソフトウェア) | ethminer, Claymore等 |
マイニングプール(サイト) | DwarfPool, Ethermine 等 |
ウォレット(お財布) | GMOcoin, bitFlyer 等 |
イーサリアム ウォレットの準備
ウォレットはイーサリアムやビットコインを保存するお財布になります。
正直ウォレットはどのようなソフトを使っても良いです。
すでにウォレットアドレスをお持ちの場合は、この項目はスキップしてください。
私のおすすめは発掘で手に入れたイーサリアムの換金も考えて日本語対応で安心安全なGMOコインを使います。
インターネットサービスを展開する1部上場企業のGMOグループが展開する仮想通貨取引所です。GMOグループの安心感や日本円・BTCの出金手数料が無料なのが特徴です。
イーサリアムや、ライトコインなど、直接、円に交換できるので、おすすめです。
上記バナーより、ログイン画面が開きますので、無料口座開設をクリックします。
メールアドレスを入力するか、Google,Facebookでログインして口座開設申請を行います。私は簡単な、Googleで口座開設を選びました。
ログイン画面の後、GMOコインで使用するパスワードを登録する画面が表示されます。
2段階認証をすると、パスワードの設定完了です。
この時点では、取引等はできず、チャートなどがご利用いただけます。
次のステップからは、取引ができる「口座開設」の流れになります。
2段階認証の登録(SMS)
電話番号を登録します。
携帯電話番号はSMS、固定電話の場合は音声によりコードを案内します。
SMSで「コードを送信する」を選択し送信します。
2段階認証コードを登録します。
ログインすると下記のようなメッセージがでますので、「無料口座開設」を選択します。
個人情報の登録を行います。
※地名変更などの住所の誤入力にご注意ください。
※ご提出いただく本人確認書類と同様の表記で入力してください。
※お電話番号について、口座開設時(ステップ5)にSMSによる2段階認証が必要となるため、固定電話ではなく携帯電話を登録してください。
全ての内容にお間違いがなければ、「確認画面へ」を押します。
確認画面で内容を再度確認します。
※確認画面ではどんなところをチェックしますか?
①本来漢字なのにカタカナや英語で入力している。
②本人確認書類と情報が一致してない。
③丁目をダブって入力している。
④部屋番号と番地の間にハイフンがなくて、数字が続いてみえる。(例:203号室の場合→×2-2-2203ではなく、○2-2-2-203です)
⑤住所が地番変更前の古い住所の選択になっている。
基本情報の登録後、本人確認方法の画面が表示されます。
本人確認書類の画像をアップロード、もしくは受取時確認の選択。
パソコン上で、本人確認書類をウェブアップロードすればOKです。スマホからの方が簡単でした。
後日、佐川急便から「口座開設のお知らせ」が届きますので、そちらに記載された口座開設コードをログイン後の画面に入力していただきます。
口座開設コードを入力し、「口座開設」をクリックします。
口座開設の流れは以上となります。
ログイン画面からログインし、会員ページにいくと、左メニューの入出金、仮想通貨を選択すると、仮想通貨の種類が選択できますので、イーサリアムを選択すると、預入の部分に、イーサリアムウォレットの0xから始まる40桁のアドレスが表示されます。
これで、ようやく、ウォレットのアドレスが入手できました!
このウォレットアドレスをコピペしておくか、メモに書き写しておいてください。
マイニングツールのダウンロード
イーサリアムをマイニングするにあたり、マイナーソフトを用意する必要があります。
- Claymore Miner
- Ethminer
- Phoenix Miner
などがありますが、表題の通り、ここでは、Ethminer のみ解説します。
イーサリアムに限らず仮想通貨の発掘には掘削機が必要になります。
掘削機は様々な種類があり、Radeon向けだったりGeForce向けだったりCPU向けだったりします。
手順としては掘削機さえあればプールマイングですぐに動作をさせることが可能です。
しかし、このままだと少しばかり非効率になります。
ローカルプロキシを用意する事でハッシューレートが2~3割程向上します。
今回はEthereum stratum proxyを利用します。
ethminer、stratum proxyの入手方法
まず、githubより、eth-proxy-win.zipをダウンロードします。
適当な場所に解凍してください。おすすめは、Cドライブ直下に、C:\ETH などのフォルダを新規に作成し、そこに解凍すると、あとで分かりやすいです。
次に、ethminerをダウンロードします。
こちらも、githubより、ethminer-0.15.0-Windows.zipをダウンロードします。ダウンロードしましたら、先ほどproxyを解凍したのと同じ、C:\ETH のフォルダに解凍してください。
binフォルダの中にethminer.exeがあります。これが本体です。
フォルダ構成は次のようになっているのを確認してください。
C:\ETH\eth-proxy\bin\ethminer.exe
C:\ETH\eth-proxy\log
C:\ETH\eth-proxy\eth-proxy.conf
C:\ETH\eth-proxy\eth-proxy.exe
:
Stratum Proxyの設定を行う
EthminerとStratum Proxyのダウンロードが完了したら準備は完了です。
設定をしていきながら動作を確認して行きましょう。
まずはStratum Proxyの設定を行っていきます。
ダウンロードしたStratum Proxyの設定をします。
ダウンロードファイルを解凍後にeth-proxy.confを開き、コードをいくつか変更します。
まず、ウォレットアドレスを、先ほど取得した0xから始まる、自分のアドレスに書き換えます。36~37行目付近の、
# Coin address where money goes
がそれです。WALLET=の後に自分のアドレスを入力します。
(ちなみに、初期設定では、開発者のウォレットアドレスで、寄付してください、という意味です)
WALLET = “0xea7263feb7d8a8ab0a11eedd8f1ce04412ab0820”
50行目の【Main Pool】を変更します。今回はethermineのアドレスです。
ethermineでは、ポート番号はすべて”4444”です。
POOL_HOST = “asia1.ethermine.org”POOL_PORT = 4444
その、予備のサーバーの設定を行います。これにより、安定して早いハッシュレートが維持されます。
ethermineでは、ヨーロッパ、アメリカに2台、合計4台のサーバーが準備されていますので、以下のように設定します。
# Failover pool
POOL_FAILOVER_ENABLE = TruePOOL_HOST_FAILOVER1 = “eu1.ethermine.org”
POOL_PORT_FAILOVER1 = 4444POOL_HOST_FAILOVER2 = “us1.ethermine.org”
POOL_PORT_FAILOVER2 = 4444POOL_HOST_FAILOVER3 = “us2.ethermine.org”
POOL_PORT_FAILOVER3 = 4444
Stratum Proxyの起動
eth-proxy.confの設定が完了したらeth-proxy.exeを起動させます。
設定に問題がなければ下記のように動きます。
ethminerの設定
いよいよ、ethminerの設定を行いましょう。
今回はeth-miner.batと言う空ファイルを作成して下記の内容を記述します。
フォルダ名は、先ほど解凍したフォルダに適宜置き換えてください。
setx GPU_MAX_ALLOC_PERCENT 100
setx GPU_USE_SYNC_OBJECTS 1
setx GPU_MAX_HEAP_SIZE 100
setx GPU_SINGLE_ALLOC_PERCENT 100 C:\ETH\eth-proxy\bin\ethminer.exe –farm-recheck 200 -G http://127.0.0.1:8080/rig –cl-local-work 128 –cl-global-work 8192
つまづきやすいのはethminerがちゃんと動かないで採掘が開始されない事やローカルプロキシが上手く動いていない場合です。
イーサリアムのマイニングプール
イーサリアムはもちろん、イーサリアムクラシックにも対応しているおすすめのマイニングプール、ethermineを使用します。
なぜ、ethermine.orgを使うかといいますと、
メールアドレスの登録すらも必要なく、ウォレットのアドレスのみで、即、マイニングが開始できるのが魅力で、なおかつ、一定量(最低0.05)採掘するか、1週間ごとに自動で、ウォレットに送金してくれるからです。
まさに、手間いらずで、初心者にも簡単にできる上に、送金の手続きを省いてくれます。
まず、https://ethermine.org/にアクセスして、サイト右上のアドレス欄にご自身のイーサリアムウォレットのアドレスを貼付け検索。
検索すれば、自分のイーサリアムのマイニングページが自動で作成されます。
Hashratesが自分のハッシュレート。
Unpaid Balanceがマイニングで得たイーサリアムです。
下のグラフの青色が今のハッシュレート、オレンジが24時間平均のハッシュレートです。
Unpaid Balanceが一定に達すると、自分のイーサリアムアドレスにマイニングで得たイーサリアムが自動で送金されます。
settingをクリックすると設定を変更することが可能です。
ここで、送金されるイーサリアムの量などの変更ができます。
Payment threshold in Etherという項目に、0.05から10イーサリアムを入力すると送金されるイーサリアムを調整できます。(私の場合、0.1に設定しましたが、1週間毎に、0.01~0.02でも送金されていました)
ちなみに送金する際、0.001 Etherが手数料として必要です。
なお設定を変更する時は、To save, validate your account by completing the IP given belowに使用しているIPアドレスを入力しなければなりません。(現在マイニング中のご自身のグローバルIPです。確認くんなどで確認できます。)
あなたのIPアドレス(IPv4) となっている所です。
以上、
イーサリアムのマイニングプール、ethermineをethminerを使ってマイニングする方法を解説しました。
ご自身のPCを利用して簡単にマイニングできるので、誰でもイーサリアムマイナーになれます。
イーサリアム、イーサリアムクラシックを保有している方は利用してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ethermine.orgでは、AMD用、NVIDIA用、さらにはLINUX用のマイニングツールがダウンロードできるように案内されています。
それぞれ、CLaymore Miner, Ethminer, Phoenix Miner の設定方法も英文ですが、準備されています。